tsr-xyのブログ

チラ裏、メモ代わりにカキコ

Webで見つけたものにコメント

前置詞 of の本質

帰属の部分と出所の部分の双方が含まれるところにofの特徴があり、そのどちらに強調点が置かれるかによって異なった意味合いの用法が生まれるのです。

具体例を見てみましょう。the top of the mountain (山の頂上)の頂上は山の一部ですが、the top of the mountain と表現することで、the top に話題としての注目が行きます。しかし、話題化された頂上は丘に帰属するという関係になることには変わりません。

the eyes of the bronzeやthe bottom of a bottle(ビンの底)のように「部分-全体」の関係を表す場合にはofを使います。一方、「ビンのラベル」や「ドアの鍵」におけるラベルや鍵はビンやドアを構成する一部ではないためofは使わず、それぞれthe label on the bottle(ビンに貼ったラベル)、the key to the door (ドアに合う鍵)のように表現します。

先生、これは英語でどういうんですか? 第3回「なぜ、ハーバード大学はHarvard Universityで、オックスフォード大学はthe University of Oxfordになるの?」|ARCLE(アークル) -英語教育に関する研究調査団体-

 

なるほど、全体の一部であるものにしか of は使えないということか。逆に云うと A of B となっていたらAとBには部分-全体の関係にあるということ。

記事表題に即して言うとオックスフォード大学は大学とオックスフォードに部分-全体の関係がある(オックスフォードは地名)にあるのに対して、ハーバード大学にはそうした関係は存在しないということらしい。(ハーバードは大学に財産を寄付した牧師の名前で大学所在地はマサチューセッツ州ケンブリッジ)

前置詞は難しいから、こうした根本的な性質を理解し目に触れるごとに関係性に注意して体に染み込ませるしかない。

日本語のテニヲハと同じである。